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2008 IP Business Congress - CIPOサミットに参加して

6月25,26日に、オランダのアムステルダムで開かれた「2008 Business Congress - CIPOサミット」(http://www.ipbusinesscongress.comに参加してきました。この会議は、イギリスのIP専門誌として有名なIAM(Intellectual Asset Managemet)マガジン社と特許オークションで知られるOcean Tomo社が主催したもので、世界中の著名な会社からCIPO(最高知財責任者)を集め、相互に情報交換するという目的の会議でした。

 私はこの会議にて、スピーカー(http://www.ipbusinesscongress.com/Speakers.aspx#Taro+ Yaguchi) として招待されたのですが、実は、私は当初この会議の重要さに全く気づいていませんでした。実際に、直前になるまで、どのような人達が参加する予定で、何を話すべきかということもちゃんと認識していませんでした。私は、海外にいる日本の知財ライセンスの専門家という、日本人専門家としてはその存在自体が貴重であるため、英語での講演を頼まれることが多ので、今回もその程度であると思っていたのです。

 最初、IAMからは、日本の国家知財戦略のトレンドについて話してほしいと頼まれていたのですが、今までこんな広い議題で話したことはなかったので、誰がこんなことに興味を持つのかと疑問に思っていました。しかし、実際には、この会議は、本当に世界の名だたる会社のCIPOと各特許庁の高官が、世界の知財戦略のトレンドについて話し合う会議だったのです。

 私のセッションは、パネルディスカッション方式で、私はパネリストの1人だったのですが、別のパネリストとして、中国の国家知財戦略について話したのは、前の中国専利局局長・中国知識産権局局中国専特許庁長官の高盧麟氏でした。また、もう1人のパネリストは、半導体特許の分析の第一人でカナダのチップワークスという会社の創設者兼社長でした。結局、私は直前でプレゼンを大幅に修正し、日本の知財戦略プログラムの成り立ちについて説明するとと共に、最近の訴訟トレンドと、大学の国際技術移転に対する政府の補助政策について話をしたのでした。

 それにしても、第1回目の会議にして、世界中からアムステルダムに470人を集めてしまうことに驚くばかりでした。別のスピーカーとしては、米国特許商標庁長官(知的財産担当商務次官) のJon W. Dudas氏、前USPTO長官で日本でも有名なLehman氏、WIPOのディレクター、オランダ特許庁の長官、EPO長官、フィリップス、HP、マイクロソフトのCIPO等々でした。

 こんな大所高所に立った議論に参加したのは初めてだったので、大変刺激を受けたのでした。

 考えてみれば、企業の全資産に占める無体財産の割合は、年々増加するばかりです。例えば、生活用品をはじめハイテク商品に至るまで、今は自社名ではなく、ブランド名でのみ営業している会社がほとんどです。会社名は商品のコマーシャルには全く表示されないし、実際の商品を買っても、箱の裏に小さく記述されているだけです。そのようなビジネスが売り買いされるとき、そのビジネスに占めるブランドの価値が80パーセントを超えることは珍しくありません。

 しかし、このような無体財産の価値は、見えないし、第一、企業のバランスシートには出てきません。また、その価値の解釈には、非常に高度な専門性が要求されるため、例えば、CEOでは対応しきれません。それこそ、CIPOが必要だというのです。

 この会議は、来年以降も開かれるでしょう。CIPOの重要性を訴えながら、年々多くのCIPOの参加を得て、さらに拡大していくことが期待されるところです。

次回は、同じ会場で行われた「特許オークション」についてご紹介します。目の前で1つの特許が2億円近くで競り落とされていく場面を目の当たりにしました。。。。

本件に関するご質問、お問い合わせは、ご遠慮なく恵泉国際特許事務所までどうぞ。


 

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