オーストラリア産WAGYUに日本の和牛が負けているという話

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皆さん、お元気ですか?

今日は、 NHKスペシャルから
海外発ジャパンブランド/クールジャパン
に関するヒントを得ましたので
私の考えを共有したいと思います。

私が見たNHKスペシャルは、
「シリーズ「ジャパン・ブランド」
 第1回 “食と農”に勝機あり」
の回です。

この番組は、
日本のサービスや技術の
質の高さを賛美しながら、
ビジネスで世界に負けている
現状を「日本の問題」として、
を実例を挙げて指摘し、
日本経済再生のためには
どのようにすれば良いかを
議論するという、
ある意味定番の内容でした。

私が、この種の番組を見ると
いつも思うのは、
全てのコメンテータが
日本に居る日本人のみであり、
グローバルな視点が欠けている
のではないか、
ということです。

具体的には、この番組では、
海外でWAGYU(和牛)といえば
オーストラリア産が圧倒的な市場を持っていて、
日本産和牛は全く歯が立たないという例
を挙げ、
ジャパンブランド戦略が
決定的に後手に回っている
ことを指摘していました。

ついこのあいだ「和食」が
世界無形遺産に選ばれましたが、
この和牛のは「和」がついているから
といって
日本のものだと思っていたら、
いつの間にか他の国のもの
になっていたという話です。

そういうことにならないようにするには、
どのようにすれば良いのか、
について有名なコメンテータ達が
議論しているのですが、
全員日本に居る日本人ですから、
すべて日本からのみの視点で、
日本人に受けそうな意見ばかり
であると感じました。

少なくとも、外国人で、
日本での受けを意識する必要のない人、
たとえば、
上記のオーストラリアの和牛協会の人
を呼んで議論に参加させる
ぐらいのことをやるべきではと思いました。

また、私は、折り紙のブランド化を
アメリカでやっていますが、
いつまでも「折り紙=日本発」
でなければならない
というのはないと思っています。

このように、
ビジネスのグローバル化の議論
をするのであれば、
すくなくとも明らかにグローバルな視点を
もつ人を議論に加えなければ、
意味が無いのです。

皆さんは、
海外に対するクールジャパンの
売込み方法を議論するときに
日本人の意見だけを聞いてませんか?
というお話しでした。