高岡銅器で有名な富山県高岡市に行ってきました! 錫でできた「折り紙」、「すずがみ」を作ってるシマタニ昇龍工房さんを訪問しました!

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皆さんこんにちは!

今回は、ニューヨークのタローズ折り紙スタジオでも扱っている「すずがみ」の製造元であるシマタニ昇龍工房を、富山県高岡市に訪ねてきました。

高岡銅器は富山県高岡市で製造される鋳物の伝統工芸品。日本デザインストアでも人気の「能作」や「syouryu」の商品をご紹介。全国送料無料、選べるラッピングも充実

「すずがみ」とは?

「すずがみ」は、通常の錫の板と違い何回も圧延を繰り返し、熟練の職人がリズミカルに金槌で叩くことにより、曲げ延ばしによる劣化が少なくなった、折り紙のように折ったり曲げたりできるアイテムです。まさに、錫の折り紙です!

北陸新幹線で高岡まで2時間弱!

実は、北陸新幹線に乗るのはこれが初めてでした!

先頭まで行ってパシャリ、カッコいいですね~。

実は、私の「おりモデル」の中に北陸新幹線があります。乗ったことないことがばれちゃいました。

高岡は藤子不二雄の出身地!

高岡駅に降りたら、朝に降った雪で地面はシャーベット状態。ですが、高岡市出身の藤子不二雄さんを記念して作られたドラえもん広場を見に外に出てみました。

駅にはドラえもんグッズがいっぱい売ってました。

ドラえもんグッズを見ていてハッと気づきました。以前、私は高岡市のために、ドラえもんトラムの折り紙を出していたことを!

まあ、それはいいとして、、、

シマタニ昇龍工房さんを訪問

シマタニ工房は、高岡駅からタクシーで10分ぐらいのところにありました。

シマタニ昇龍工房さんは、そもそも、仏具である鏧子(けいす)で有名な職人工房です。

鏧子(けいす)は、寺院や先祖が祀られている仏壇などにあり、仏前で手を合わせる時に鳴らしたり、経典などの読経の時にリズムを整える「合図」として鳴らされるものです。寺院の厳かな本堂の中で聞く、僧侶の読経と鏧子の音の余韻は印象深いですよね。

【大徳寺型けいす】

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明治時代から音色を重視して、考案された表面の凹凸がない形状の鏧子。江戸時代ごろまでは、鏧子を逆さにするとお釈迦様像の螺髪のような凹凸のある形状重視の唐用型鏧子が主流でしたが、明治後期くらいから大徳寺型けいすが主流となっています。

【平金】

products-keisu-thumbnail主に浄土真宗大谷派で使用される。大徳寺型けいすと比べて高さが半分以下形状で、大徳寺型鏧子に比べて余韻が短い。

【ばい】

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当工房では、長年鏧子自体の「鳴りを出す」技法に修錬して参りましたが、良い音色「鳴り」は良い撥があってのことと承知致しました。撥についても工夫改良を重ね特許製法を生み出し、耳障りな金属音が軽減された鏧子本来の心地良い音色を一層強く表現できる特製昇龍撥(バイ)を創作しました。

高岡鋳物職人 vs ニューヨーク折紙作家!

シマタニ昇龍工房さんでは、鋳物職人の島谷さんと「すずがみ」の使い方などについて意見を交換させていただきました。

特に、アメリカ人(と言ってもニューヨーカーは半分は「外国生まれ」ですが)から見た「すずがみ」と、日本人からみた「すずがみ」の違いについて、我々の経験をもとに議論をし、日本工芸の海外での市場性にまで話が及び、楽しい時を過ごさせていただきました。

島谷さんが手に持っているのは大判の「すずがみ」です。

アメリカ人は、日本人と違って自分で何かを作ろうという意欲があまりなく、誰かが作ったものをそのまま真似して素晴らしいものを簡単に作りたいと思う人が多いので、すずがみについても具体的な使用方法を、具体的すぎるぐらい丁寧に指示する必要があると思います。

我々もその観点から商品開発に協力させていただくことになりました。

帰りは金沢回りで大阪へ

帰りは、新高岡駅から金沢経由で、サンダーバード号で大阪に向かいました。名物のマス寿司も頂き良い旅となりました。

それでは今回はこの辺で!

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