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拡大するクラウドファンディングの波!
クラウドファンディングが、世間的に盛り上がっています。中でも、発明品にフォーカスを当てるアメリカのキックスタータが熱いです。
しかし、多くの人のプロジェクトを見ますと、ファンディングの成功を負う一方で知的財産の保護には手があまり回ってないのではないかという懸念があります。
目に見える「物」のライフサイクルが短くなる時代に生まれたクラウンドファンディング、あなたは何を得るためにやるのですか?
クラウドファンディングは言ってみれば今の時代の申し子のようなもので、インターネット時代に個人の価値がどんどん高まるにしたがって、拡大しているということが言えると思います。
このような時代は、目に見える「物」の財産価値が相対的に下がり、目に見えない、信用やネットワークといった目に見えない、それこそ知的財産の価値がどんどん上がっています。
すなわち、クラウドファンディングの目的は、実は、お金という目に見える財産ではなく、目に見えない信用、顧客、販路、ネットワークの拡大のはずであり、それらはまさに無体の財産、すなわち、知的財産なのです!
また、クラウドファンディングで実現したいビジネスプラン、アイデアも、もちろん、知的財産です!
知的財産は、目に見えない、形が無いが故に、守るのが難しい
しかしながら、知的財産は、目に見えない、形が無いが故に、金庫にしまうこともできないし、人に盗まれてもそのことにさえ気づかないこともあります。。。。
クラウドファンディングが成功すると、色々なことが起こります。もちろん良いことがほとんどですが、中には、成功の隙に目をつけ、その成功に便乗する目的でわざと紛らわしいビジネスを行なう者もでてきます。
しかしながら、知財を取っておかないと、第三者に対して全く対抗することができないのが現在の法律なのです。
クラウドファンディングは、いわば攻めのイベントです。しかし、攻めるだけでなく、守りを固めておかなければ、片手落ちになってしまうのです。
知的財産戦略は、守りだけでなく、実際には攻めのツールとなる
守りと聞くと地味なイメージを持つかもしれませんが、実際には、クラウドファンディングの効果を倍増させるのも知財戦略の役目です。
例えば、イベントの成功のカギを握るものの一つに、クラウドファンディングのタイトル(題目)があります。このタイトルを使って支援者に何度も呼びかけることによって、クラウドファンディングのイベントを盛り上げていくからです。このためにはタイトルは、人々にとって、他のイベントとと差別できるものであり、かつ、一度聞くと記憶に残るものである必要があります。
このようなタイトルは、いわばトレードマークであり、これを考えるのも知的財産戦略のうちの一つなのです。良いトレードマークを使えば、クラウドファンディングの効果を倍増させることも可能です。
今回のセミナーでは、クラファン(TM)案件における知的財産の保護戦略について、アメリカにおけるクラウドファンディングの成功事例を挙げて説明させて頂きました。
■講座内容
1.クラウドファンディングと知財の関係
2.自分のアイデアはどの知的財産権で保護されるのか?特許?意匠?著作権?
3.知的財産権とはそもそも何か?なぜ保護されるのか?
4.米国のクラファンで大成功した発明品の実際の知財戦略を学ぶ
5.発明の商品化におけるクラウドファンディングの活用法
6.実際の知的財産権の取得方法。専門家の探し方、費用。
7.海外で知的財産権を取得する場合の費用対効果の高い方法
今後もクラウドファンディング総合研究所のセミナーで講師をさせていただきますので、よろしくお願いします!