だいぶ前になりますが、4月2日、マンハッタンのジャパンソサエティで行われたNHKワールドの特番「グローバルアジェンダ」の公開収録兼講演会を見に行ってきました。
いくつかのポイントがあったのですが、その中の1つとして、「日本はクールか?」という質問に対する各パネラーの回答が面白かったです。
日本通の各パネラーに共通した認識は、日本は確実にクールだということ。ただし、政府主導のクールジャパン戦略は、政府主導という時点で全然クールじゃないということでした。
パネラーの方々は、日本はクールだから、日本の未来は大丈夫と楽観的な見方であり、それ故に、政府の関与は、そもそもクールじゃないし、不要なんだという意見なんだと思います。
政府の「クールジャパン戦略」というのは、要は、外国人から日本はクールだ、クールだと言われるから、それを上手く使えば日本人の商売がうまく行くんじゃないか、あるいは日本の復活が果たせるのではないか、ということで、そもそもその存在が「日本のクール」と全然関係ない政府の役人や、これを役人に働きかけたどこかの会社の単なる会社員とかが作った企画。確かにクールじゃないですね。
日本人としては、政府が補助金を出すというと思わず心が動いちゃいますが、それにより心が惑わされ、本来のクールさを失うことが無いようにしたいものです。