日本人好みのブランドデザインは世界で通用するのか? アメリカで通用する日本発ビジネス・商品のブランド名・サービス名はどのようにして決定するべきなのか

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皆さんこんにちは!

今回はブランドの話しです。

日本人好みのブランドデザインは世界に通用するか?


上のロゴは、クールジャパン関係のものです。いかにも日本人が好きそうなヤツですが、果たして、海外では通じるのでしょうか?

ちょっと不安ですよね。。。

ローコンテクスト社会(低文脈社会)を意識したブランドデザインの必要性

よく、アメリカは究極のローコンテクスト社会(低文脈社会)、日本は究極のハイコンテクスト社会(高文脈社会)と言われます。

ローコンテクスト社会においては、コミュニケーションは誰にでも分かる「言葉」で明確に行う必要があります。アメリカの、特にニューヨークのように住んでいる人がほとんど「外国人」という社会においてはすべてがバラバラであり、何も言わなくても相手が理解してくれるということを期待できません。

ただ、明確な言葉でのコミュニケーションは日本のようなハイコンテクスト社会においても無駄な事ではないのに対して、ハイテクスト社会のコミュニケーション方法はローコンテクスト社会では通じない場合がほとんどです。

これが、最近日本が苦戦している原因の一つだと思います。

日本ブランドはハイコンテクスト社会向けのものが多い。

今回の表題の「ロゴ」や「ブランド名」の例でいえば、日本国内及び海外で「日本の文化」を売りにして商売しようとする日本人は「日本の和や美感」を表現したがる人が多く、この場合、ブランド名やキャッチフレーズの選定なども、日本的、すなわちハイコンテクスト的なもの、いいかえれば、間接的・感覚的・感性的な表現を採用しがちです。

日本から来る場合は、最近の国の「クールジャパン」支援事業のように、まずは日本人を喜ばせて支持を集める必要があるので仕方がないとは思けど、それではローコンテクスト社会のアメリカでは理解されないのです。

むかし、日本製品がその品質で世界を魅了していたころは、製品を見せるだけで、明確な言葉の説明なしでも、その価値が理解されていました。製品を目の前に差し出すだけで、相手と商売できたのです。何も言わなくても、一目でわかる圧倒的な品質が、ローコンテクスト社会でも明確に理解されたのだと思います。しかし、今ではどの国の製品も一定の品質を満たすようになったため、ローコンテクスト社会でも共感を呼ぶようなわかりやすいデザインと言葉による表現(プレゼン)無しには売れなくなっています。 しかし、これが日本人には理解できず、未だに品質のみでプレゼンなしに何とかしようとしているように見えます。

国内事情とグローバル市場との間に挟まれてグリッドロック状態の日本ブランド

いいかえると、日本発の企画は、日本国内が求めるハイコンテクスト志向と海外で必要なローコンテクスト志向の間に挟まれて、罠に囚われてしまったかのようにどっちにも行けないということになっているのではないでしょうか。

ローコンテクスト社会では何を表現しようとしているのかが明確である必要があり、かつ、表現しようとするもの自体も誰もが理解できるものである必要があります。しかし、ハイコンテクスト社会である日本ではそのような直接的な表現は好まれません。日本で好まれない企画は通らないから、結果、日本的な表現で海外に出ていくしかないのでしょう。

ローコンテクスト社会で通じるものはハイコンテクスト社会でも通じる。世界基準でいくべき。

ビジネス企画におけるプレゼンでまず目に着くのがブランド名、そして、コンセプトを表すキャッチフレーズ若しくはスローガンです。

グローバルに成功したいのであれば、少なくとも最初はブランド名やコンセプトはどこの国の誰でも分かるものにしなければならず、これは絶対的な条件です。前の記事にも書いたように、日本のソフトパワーは、日本独自の職人的な徹底的なこだわりにあり、それがローコンテクスト社会においても誰にでも分かる日本の価値として理解されていのですから、そのこだわりを捨てない限りはブランド名やコンセプトは誰にでも理解できるようにしても問題ないと思います。ローコンテクスト社会で理解されるものはもちろんハイコンテクスト社会においても理解されるのですから、世界に目を向けて考えれば、世界にも日本にも受ける良いブランド名やコンセプトが思いつくと思います。

ブランド名は成功した後でも変えられるのですから、プロダクトやサービスのローンチ時における少なくとも最初のブランド名やコンセプトは 自己満足的なこだわりはすててグローバルな視点で決定するべきと思います。そして、その際重要なのは、世界でのビジネス経験がある人が主体的に関わって決定することだと思います。

それではこの辺で!

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