皆さんこんにちは!
昨日は、日本出張の機会を利用して、米ウェルスプリング社の「WellSpring」の営業に、ソフトバンクの方と一緒に行ってきました。
ソフトバンク社は、下のプレスリリースにあるように、同ソフトの国内販売に関して、我がジャパンテクノロジーグループ(JTG)と共に、国内チャネルパートナーとなっています。
今回は、ソフトバンク社のクライアントである東証一部上場の化学メーカへの訪問に際して営業支援パートナーとして同行し、ソフトのプレゼンを行ってきたものです。
この記事の目次
オープンイノベーションとは?
日本ではまだまだ始まったばかりですが、欧米では、自社内で研究開発を行って商品開発する(クローズドイノベーション)だけでなく、自社外の技術を自社内に積極的に取り入れ共同で商業化すること(オープンイノベーション)が普通に行われています。
インターネットの発達に伴う情報共有の拡大により、以前は大企業だけが持ちえた情報に、あらゆる個人、スタートアップ、大学学術機関においても等しくかつ容易にアクセスできるようになり、それにより今や大企業であっても、外部の優秀な個人に勝ちえないという状況になっています。
また、ドッグイヤーという言葉に代表されるように、商品のライフサイクルはどんどん短くなっており、自社開発に成功したとしても半年後には売り上げが落ち、また新たな商品を開発しなければならない等、自社開発では対応しきれない状況になっています。
このことに対するインターネット時代の解決策がオープンイノベーションです。オープンイノベーションとは、「外部にもいい技術はあるよね」的な従来のクローズイノベーション的考えか方から、「外部にもこそいい技術はある」と考え方に180度変える、パラダイムシフトです。
オープンイノベーションの管理
クローズドイノベーション、すなわち従来の研究開発において、調査、企画、進捗管理が必要であったように、オープンイノベーションについても同様に調査、企画、管理が必要です。
例えば、あるテーマ(自社ニーズ)に関して自社内で候補となる知識、技術、研究者、発明者、連携候補企業(技術シーズ/ナレッジ)を特定した場合、それらの候補者にアクセスし、その評価プロセス及び結果を管理する必要があります。
また、その自社ニーズを外部に公開してRFP(提案のリクエスト)を行う場合には、それに対して外部の企業や大学等から提案されてきた個々の提案(技術シーズ/ナレッジ)も、上記の自社で特定した技術シーズと共に管理する必要があります。
また、個々の技術シーズについて、複数の論文や特許が紐づいている場合が多くその場合、それらの書誌情報、ステータスについても同様に管理する必要があります。
WellSpringは、オープンイノベーションの統合管理を行える唯一のソフト
WellSpringは、上記の技術シーズ/ナレッジ管理に加えて、それら技術シーズを特定するためにチューニングされたユニークな検索機能を備えています。この検索機能は、技術探索に最適な検索結果が得られるように機械学習により鍛えられたAIエンジンにより実現されています。
これにより、WellSpringは、探索から管理まで統合的に行えるソフトとなっているのです。
米WellSpring社とは
Wellspring Worldwide Inc.は、技術移転やテックスカウティング、イノベーション管理のソリューション業界におけるリーディング企業です。世界中の学術機関や法人企業が、Wellspringのソリューションを活用して、技術やパートナー選定、そして投資の見極めから、評価、獲得のプロセスを管理しています。
Wellspringのソリューションは、戦略的分野の決定から商品化のために投資する機会まで、イノベーションのプロセス全てをサポートします。Wellspringは2003年にカーネギーメロン大学のスピンオフとして設立され、世界にある600もの機関の先端技術のスカウティング、商品化、ライセンス化を支援しています。
日本は、いよいよこれから!
いかがでしょうか?
オープンイノベーションの重要性は、日本においても急速に理解され、今まさに本格的に始まったという段階です。JTGとしては、オープンイノベーションを活用しようとしている国内企業に対するコンサル体制を強化していきたいと考えています。
このようなオープンイノベーション・外部ナレッジ取得・管理に興味のある方は是非私までコンタクトしてください。
また、使い方などについて順次レポートしていきたいと思います。
それでは、今回はこの辺で!