(2021年12月21日更新)
皆さん、こんにちは!
日本では成田・羽田ーJFK路線はドル箱路線だと報じられています。
しかし、東京とJFKの間には、2021年現在、アメリカの航空会社は1便も直行便を飛ばしていないことをご存知でしょうか?ドル箱路線ならアメリカの航空会社が飛ばしているはずですよね?
この記事の目次
最後に残ったデルタもとうとうJFK-成田線からの撤退を発表。
2016の秋、最後に残ったデルタもとうとうJFK-成田線からの撤退を発表しました。
これで、米系3社は全てJFK成田線から撤退することになりました。
天下の成田ーJFKですよ。
全部日系に押し付けて、撤退。この記事では、デルタは日本人を見限ったのか?なんてことを書いてますけど、メイン客はアメリカ人なのは明確なんだから日本に来るアメリカ人客を見限ったという方が正しいでしょう。
アメリカの航空会社は日本に出張するアメリカ人を見限った
要するに、儲かる路線なら撤退なんかしない。儲からないから、アメリカ人客に不便を強いるという犠牲を払っても撤退するしかなかったと見るべきでしょう。
アメリカン(AA)やユナイテッド(UA)はJALやANAと提携しているから成田に残っているみたいなことを書いているけど、アメリカ人客がJALやANAのマイレージ制度をメインで使うとは思えないし、AAやUAのマイレージ会員はマイルを一生懸命貯めてもJALやANAではアップグレードできない。要するに、日本に仕事で行くアメリカ人客が減っていて、もうそういったアメリカ人客のことを考える必要がなくなったという判断なんです。
たとえば、アメリカン航空のビジネスクラスで日本線がフルフラットシートになったのは、中国や韓国便から1年も遅れてのことでした。ビジネスクラス(だから格安)で隣に座った東京出張に向かうアメリカ人が、JAL(のフルフラットビジネスクラス)に乗りたいけど会社の契約の関係でアメリカンしか乗れないと嘆いていたのを覚えています。このように撤退しない路線でも、最新機材は中国線や香港線に回され、日本行きはぼろい機材のままです。
アメリカでは日本は広告をほとんど打ってない
一方、アメリカに来る日本人客が減ったかどうかは分かりません。しかし、米国内では、日本以外のアジア諸国は宣伝をバシバシうってプレセンスが上がってることは確かです。日本では東京オリンピックでインバウンド!って言って、外国客誘致一生懸命やっているという感じを受けますけど、はっきり言って日本国内向けのポーズなんじゃないでしょうか。こちらでは、韓国や中国を含む他の東アジアの広告は多く見かけても日本のは全く見ない。全くお金を掛けてないのが丸わかりです。また、日系団体のイベントは来るのがほとんど日本人で、自己満足?と思ってしまうほど規模が小さい。
日本の地位はこのまま落ち続けるしかないのか?
私は、日本を愛するからこそ、今の状況は何とかしたいと感じるわけです。日本人は、世界に売れる強みを持っていることは確かなので、なおさら歯がゆい。こちらのITや製薬で等で大挙して働いているアジア人を見ると、この中に果たして日本人は何人いるのかな?と悲しくなる。
この流れはもうロングトレンドであり、ジャパンパッシングというより、日本が全て他の国の後回しにされる時代に入ったと認識するべきでしょう。
私の専門の特許の世界でも、特許出願件数は、先進国で日本だけが右肩下がりです。
むしろ、日本人なら絶対成功するので、国内で「日本人スゴイ」とか言って他の人の活躍や日本文化や技術をただ礼賛しているだけでなく、もっともっと自分から欧米に出て行くべきでしょう。そして出てきたら、日本人ばかりで小さく群れてないで、こちらのマーケットに飛び込んで、存在感を高めてほしい、と思います。
アメリカにいるのに日本人ばかり相手にしている日本人や日本企業が多すぎる。海外にいるなら目を外に向けるべき
一方、アメリカにいるのに日本人ばかり相手にしている人(もちろん日本人です)たちも多いですが、そろそろ、日本人のために本当は良いことは何かを真剣に考え、自分たちを含めて別の方向に向かうべきではないかと思う次第です。
今回は日本ネタなのでちょっと熱くなってしまいました(笑)。