WalmartのAi戦略は、店舗の物流拠点化?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、今日はウォルマートの店舗自動化・Ai戦略について話したいと思います。

026年度末までに約65%の店舗を自動化

下の記事によれば、ウォルマートは、2026年度末までに約65%の店舗が自動化される予定だとしています。

自動化とは、要するに、レジや在庫管理、清掃などの作業をロボットやAIに任せるということです。ウォルマートは、これによって効率性や生産性を向上させ、かつコストを削減できると考えているようです。

この記事でちょっとすごいと思ったのは、あの巨大店舗をオンライン注文の配送センターとして利用し、自社のeコマースフルフィルメント施設で注文処理を行うという点です。

ちょっとついていけませんが、オンライン販売を行う業者としてはウォールマートのこの動きに乗っかるしか選択肢はないです。

ウォールマートVSアマゾン

というのは、実は、ウォルマートは、アマゾンよりもフルフィルメント/流通インフラが大きいと言われているからです。アマゾンが110センターであるのに対し、ウォルマートは150余のセンターを擁しているそうです。また、2020年時点で通小売業界においてアマゾンより売っているのはウォルマートだそうです。

ウォルマートは、近年、アマゾンと同様にオンライン販売に力を入れており、2020年には「Walmart+」という会員制度を導入しました。ただし、アマゾンと比較すると、ウォルマートのEC戦略はまだまだ発展途上であると言えます。

なぜなら、ウォルマートはオンライン販売のシェアがまだ低く、アマゾンの約10分の1程度しかないからです。ただし、ECの伸び率はアマゾン以上と言われています。

ただ、ウォルマートはオフラインの店舗が多く、その維持費や人件費がかかっています。一方、アマゾンはオフラインの店舗が少なく、オンライン販売に特化しています。さらに、アマゾンはプライム会員の数が多く、そのロイヤリティやリピート率が高いです。ウォルマートも「Walmart+」で会員制度を始めましたが、まだプライム会員ほどの魅力や利便性がないと言われています。

したがって、ウォルマートはアマゾンに追いつくためには、オンライン販売のシェアを増やすことや、「Walmart+」のサービスを充実させることが必要だと思います。もちろん、ウォルマートにはフルフィルメント/流通インフラやオフラインの店舗ネットワークという強みもあります。それらを活かして、オムニチャネル戦略を展開することが重要なのですが、そのキーとなるのが、今回の店舗自動化なのだと思います。

雇用はどうなるか?

一方、個人的に気になるのは、上の記事が出たのが、ウォールマートが2000人の人員削減を行うと発表した数日後だということです。もちろん、新しい技術やサービスが生まれることで新しい仕事も生まれるかもしれませんが、それでも人間が必要とされる分野はどんどん減っていくというのは避けられないでしょう。

今後このような動きはどんどん他の会社にも広がっていくのでしょう。

それでは今回はこの辺で!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする