百貨店食品偽装問題と、 日本人の自立について

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 次々に発覚する百貨店の食品偽装問題。日本人のモラル低下が懸念されているようだが、違うような気がする。

 いろいろな会社が我先にと自主的に調査し発表する姿は、まさに日本の典型的なムラ社会。そもそも、偽装の原因も、それ自体が個人が自立してものをいうことができないムラ社会の典型。だとすると、自主的発表は個人のモラルとは無関係で、ムラ八分を恐れてやっている社会的行為に過ぎないのではないか。バレそうになったから自らばらしているだけで、それは、ばれなければ、誰も見てなければOK、人のせい、という典型的なムラ社会文化が背景にドーンと居座っているように思える。日本人のモラルは、単に良いとか悪いという絶対的指標で評価することできず、この伝統的なムラ社会や他人の目を気にする社会という日本文化を念頭に置いた相対的指標でしか理解できないように思う。

 その証拠に、海外に行っても日本人が気にするのは日本人の目であり、隣に座っているどこの国の人だからわからない「外人さん」の目はあまり気にならない。これは、もちろん自分自身にも当てはまる。だから、外国にいると本当の意味で自分一人になれ、自立して、自分本来の力を発揮できるような気がするのだ。(ただ、5年ぐらいは経たないと日本ムラ社会の呪縛からは逃れられないような気がするが。。。)

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