最近「【既得権】日本は若い起業家・スタートアップを潰しがち?GDPは絶対的な指標?競争力どう育む?|アベプラ |」(下記)を見ました。
日本の経済指標と雑魚認定
このビデオでは、「GDPや成長率等の経済指標は必ずしも日本の豊かさを反映していない」としつつ、「そういった指標が下がると、国際的に雑魚認定される」と結論付けている。
確かに、一人当たりのGDPや出生率、平均賃金といった指標を見ると、日本の状況は最悪の方向にすすんでいる。しかし、日本で暮らしていると、他の国よりもむしろ豊かさを感じるというのも事実。
一方、「雑魚認定」はそういった日本の現実を知らない外国人が勝手にやっていることだから関係ないともいえる。
日本の雑魚認定は以前から進行している
雑魚認定は昨今の経済指標の急落だけが原因ではない。実際の雑魚認定はもう10年ぐらい前から始まっている。
例えば、世界最大の航空会社であるアメリカン航空では、ボーイング777-300という最新機種の導入が始まった時、アジアへは中国がまず最初、その次韓国路線で、日本路線への投入は、中国路線から2年後だった。
その後、ニューヨークJFKから1日に2便あった東京線は、1便になり、そして5年前から廃止された。
そして、追従するように、ユナイテッド、デルタも東京ーJFK路線を廃止したので、現在選択肢は日系しかない。
ちなみに、韓国ソウルへは米系航空会社が毎日直行便を飛ばしている。
料金も、東京行きはバカ高く、韓国ソウル線の数倍。
また、最近は日本とアメリカの貨物量が減ったそうで、船便の手配が厳しくなっている。前よりも日本に寄港する船が減ったというのが原因。
雑魚認定は問題か?
では、こういった雑魚認定は問題か?
確かに「外国人が勝手に言っていることだから放っておけ、自分たちが幸せならよい」という考え方もあります。こう思っている日本人も多いことでしょう。他人の評価なんか気にする必要はない、というものです。
しかし、国の存在意義や存在目的と考えるとどうなのでしょう。やはり世界に対して良い影響を与えていくということが存在目的のはずです。単に自分は自分的なことではなく、日本がどのように国際社会に貢献していくかということを考えた場合、国際地位の低下は好ましいことではないと思います。
では、どうすれば良いのか、一つ言えるのは、こうやって議論しているだけでは何も変わらないけど、何をしていいか誰もわからない、ということが分かる、ということでしょう。
私見でですが、経済的指標に基づく国際地位の低下は避けられないとしても、別な意味で存在価値を高めていく方法があるように思います。特に文化的な方面になるとおもいますが、パラダイムシフトではないですが、そちらの方で雑魚認定を逆転することを考えるべきではないかと思います。
それでは今回はこの辺で!