日本の魅力を世界が認めるとは? 外国人の評価を報道するメディアとそれを好む視聴者

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皆さん、こんにちは。

訪日外国人観光客による日本絶賛報道の背景とは

最近、日本のメディアが、訪日外国人が日本のラーメンを「世界一」と称賛したり、日本のおもてなしや公共交通機関の効率性を高く評価したりする様子を報じるのをよく目にします。

これらの報道は日本国民にとって心地よいものであり、日本が国際的に良く認識されていることを確認することができるものと受け取られています。

さらに、これらの訪日外国人の声は、日本のメディアが提供するエンターテイメントの一部ともなっており、コンテンツ自体が、視聴者にとって人気のあるものとなっています。

一方で、このような報道やコンテンツはもっぱら日本国内向けであり、外国にいる外国人に対して日本の良さを知らせるような内容とはなっていません。すなわち、日本の良さを外国人を通して日本人自身に認識させたり、専ら日本人のみを楽しませるというのがその内容となっているわけです。

また、このような報道やコンテンツは略毎日のようにどこかのメディアから発せられており、頻繁すぎるきらいがあります。

よく考えれば、訪日外国人が日本のことを悪く言う可能性は低いのですから、それをそのまま外国による日本の評価と受け取るには無理がありますし、報じ方からして悪い意見はそもそも採用されないでしょう。

これはもはや現象といっても良いのだと思うのですが、この現象の背後にはどのような要因があるのでしょうか?この現象が日本人視聴者や日本社会に与える影響は何でしょうか?

自己評価の確認?

日本の多くの側面が外国人によって絶賛されることは、日本人の国家アイデンティティや文化的自信に影響を与える可能性があります。外国人が日本のラーメンを「世界一」と称賛することや、日本の公共交通機関の効率性を賞賛することは、日本人にとって誇りを感じさせ、自国の文化や制度が外国人に評価されていることを確認するものとなります。

しかしながら、これは国際的評価といえるものではありません、これらは国内のTV局などのメディアが自分自身で評価している日本の姿を外国人に語らせているにすぎないものだからです。

したがって、この現象の中身は、日本人自身による自己評価の確認といえるでしょう。それも、良い面のみの、です。

このようなコンテンツは、大体が過度に肯定的であり、現実的な視点を欠いている可能性があります。メディアの役割は、本来、このような偏った見方を報道することではないはずです。なぜこのような偏向報道をするのでしょうか。

 メディアがこのような報道をするのは視聴率の追及のみが目的?

個人的にメディアがこのような過度に偏った報道を繰り返す原因を考えてみましたが、どう考えても、この種のコンテンツが視聴者に非常に人気であり、視聴率やトラフィックを稼げるから以外に考え付きません。

すなわち、メディアはこのようなコテンツを利用して視聴率を向上させ、広告収益を増加させることができることは確かです。すなわち、外国人が日本の食文化や技術、サービスを絶賛する様子は、それほど、視聴者にとって興味深く心地よいコンテンツなわけです。

しかし、そもそも、日本人に日本の良さを認識させたり、その土地や文化を日本人に紹介する目的であれば、何も訪日外国人観光客を利用する必要はないはずです。外国人の口を通すことでそれほどまでに日本人視聴者の関心を惹きつけるのはなぜなのでしょうか?

なぜ日本人は外国からの評価を過度に気にするのか

背景には、日本人が外国からの評価を過度に気にし、良い評価を得ていることに非常に満足をえるということがあるようです。

そこでChat GPTにその原因を聞いてみたところ以下のような回答になりました。

  1. 文化的背景:
    • 集団主義: 日本文化は集団主義的な傾向が強く、個人よりもグループや共同体が重んじられます。外国からの評価はグループ全体へのフィードバックと捉えられ、集団としての面子や誇りに関わることがあるため、その評価を重視する傾向があります。
    • 内集団と外集団の区別: 日本文化においては、内集団(うち)と外集団(そと)の区別がはっきりしています。外国からの評価は「そと」からの意見として、内集団との比較や自己評価の材料となることがあります。
  2. 歴史的背景:
    • 明治維新以降の西洋文化の尊重: 明治維新を経て、日本は急速に西洋文化を取り入れ、近代化を達成しました。その過程で西洋の技術や価値観が高く評価された歴史が、外国の意見を重視する文化的傾向を生み出したと言われます。
    • 国際社会における地位: 第二次世界大戦後の復興期には、国際社会における地位を確立するために外国からの評価が重要であったことが、現代でも外国の目を意識する理由になっているかもしれません。
  3. 教育的背景:
    • 他者との比較を通じた自己評価: 日本の教育では他者との比較がしばしば自己評価の指標とされます。これが外の世界、特に外国からの評価を重要視する傾向につながっている可能性があります。
  4. 経済的背景:
    • 貿易依存度の高さ: 日本経済は輸出に大きく依存しており、外国からの評価は直接的な経済的影響をもたらす可能性があります。
  5. 社会的・心理的要因:
    • 不確実性回避: 文化的な側面で、不確実性を避けようとする傾向があり、外国からの評価を通して自分たちの立ち位置を確認しようとする心理が働くことが考えられます。
    • 面子文化: 社会的な恥を避け、外部に対して良い印象を与えたいという「面子」を保つ文化も、外国からの評価を特に気にする一因かもしれません。

なるほど、日本独特の社会文化的背景に根差しているというわけです。

外国からの評価を気にするのは日本だけではないでしょうが、興味深い現象です。

内向きではなく、外向きのコンテンツを!

アメリカにいると、特にニューヨークでは、他のアジア諸国や欧州諸国の宣伝はよくみかけますが、日本の宣伝はほとんど見かけません。日本政府はあまり外向き宣伝にはお金をかけていないことがうかがえます。

そんなことしなくても日本の人気は不動であるという見方もありますが、日本国内での現象を考えるとバランスが取れていない感じがします。

個人的には、もっと外向きのコンテンツを作ってほしいところですが、外国で日本で作っているのと同じようなコテンツを作るとおそらく賛否両論になるでしょうから、難しいというなのかもしれませんね。

今後もこの話題については掘り下げていきたいと思います。

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