クールジャパン:和紙探しの旅(2) 越前和紙の里

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皆さんこんにちは!

前回は、ブルックリンで出会った小原和紙
(豊田市)の記事を書きました。

皆さん、こんにちは! 今回は、折り紙×和紙のお話しです。 ご存知のように私はインスタグラムで 折り紙作品を公開しております。 ...

海外での展開においては現地ニーズの収集が重要

こうした米国での日本文化の展示はアメリ
カ人に日本文化を知ってもらおうという目
的で行われるのですが、例えば和紙だった
らそれをどのように活用するかの提案が上
手くできていない感じがします。

私は、こういう海外での展示を通して外国
人のニーズを良く聞くことが重要だと思っ
ています。

展示をされていた豊田市の河合先生は、私
のニーズが折り紙だと聞いてびっくりされ
ていましたが、多分アメリカ人はもっと意
外なニーズを持っていると思います。

東京の和紙店の品ぞろえは私にとっては物足りなかった

アメリカで和紙に関する少々の知識を仕入
れた私は、日本に出張した際に、さらに和紙
を探そうと、まずは東京の伊東屋と日本橋
の小津和紙に行きました。

全国中の良い和紙が集まっていると思った
からです。

しかしながら、期待は見事に裏切られ、結
局、直接和紙の生産地を訪問しようと思い
立ったのでした。東京の和紙屋さんは一般
的なニーズには充分対応していたとは思う
のですが、、、、恐らく、私のニーズが想
定外だったのだと思います。

教科書は、「和紙の見分け方」

この本には、産地ごとの和紙の特徴等が分
かりやすく写真入りで説明されています。

非常にお勧めです。

越前和紙の里へ

実は最初、ブルックリンで頂いたサンプル
和紙が漉かれた「豊田市和紙の里」を訪
問しようと思いましたが、あまりに人里離
れている様子だったのと、その後神戸に行
く用事があったということで、越前に切り
替えました。

東京からは新幹線で米原乗り換え、北陸線
の特急で「武生」下車です。武生には特急
が止まります。

米原にはひかりが止まります。

特急しらさぎ

車窓から見えた琵琶湖

ただし、武生からは足が無く、タクシーに
なります。正確にいうと、バスが走ってい
るようですが、私が行った土曜日には走っ
てなかったです(若しくは午前中のみ)。

タクシーで越前和紙の里までは、所要時間
約20分、料金は3000円になります。したが
って駅から往復6000円です。

到着してみると、土曜日にも関わらず、観
光客は皆無でした。最初、公共交通機関
でのアクセスが悪いからかなと考えました
が、むしろ、人気がなくなって公共機関が
走らなくなったと考えるべきかもしれませ
ん。

最近日本に来ると、東京、品川、新宿を初
めとして大阪や京都等の大都市は人がごっ
た返している対して、地方に来るとその衰
退ぶりにビックリします。

東京の和紙屋さんとは全然規模が違う圧倒的な品ぞろえ

ただ、和紙を探している人にとっては行く
価値のある場所です。

東京の和紙屋さんとは全然規模が違う、
圧倒的な品ぞろえでした。

私が和紙を買ったのは下の案内図の左端に
ある「パピルス館」に近いところにある
「和紙の店うめ田」さん

ホームページには以下のような説明があり
ます。

当店は福井県越前市にあり、1500年の歴史を持つ日本最古の越前和紙をはじめ、常備2000種以上の和紙・和雑貨を取り揃えております。越前は奉書・鳥の子・局紙、打雲・飛雲・墨流し、引っかけ・漉き込みなど多様性に優れ、越前で創造される和紙は時代性及び作り手と使い手の関係性より生み出され、様々な用途で使われております。その多様な姿を様々な方面から見て、検証することは今後の和紙にとって大きな意味をもっていると感じます。

なんと2000種類です。ここまで来たかい
がありました。

下のコーナーはもみ紙ですが、東京のお店
には装飾性の高いものしかなかったのです
が、ここには素朴なものが沢山ありました。

お店の人と色々お話をさせていただきまし
たが、私のように折り紙の用紙を探すため
にここまで来る人はあまりいないようでした。

私は、白い越前和紙とピンクの越前和紙、
そして、茶色/クリーム色のもみ紙です。

猿を作ってみました。

茶色のもみ紙で作ったのが下の作品です。

いかがでしょうか?

和紙のよさが出ていますね。

シベリアンハスキーを作ってみました

下の作品は白い越前和紙を青で着色したの
と、白で着色したものを表裏で2枚貼り合
わせて、さらに自分で揉んだもので作成し
た作品です。

どうでしょうか?

私のクールジャパン:和紙探しの旅はまだ
まだ続きます。

次回は、細川氏の産地、埼玉県小川町にな
ります。

では今回はこの辺で!

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