5つ星ホテルの数で東京を上回るメキシコのプライヤデルカルメンに見る、『世界一訪れたい日本のつくりかた』

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皆さん、こんにちは!

先日、メキシコは、リビエラマヤのプライヤ・デル・カルメンに行って参りました。

さて、当地で、デービッドアトキンソン氏著の新刊『世界一訪れたい日本のつくりかた』を読みました。そこで、今回は、メキシコの観光に学ぶところは無いかと考えてみました。

メキシコの観光客数の増加もすごい

最近、驚異的な率で観光客数を延ばし、世界ランキングを上げている日本ですが、ここ、メキシコも実はすごいです。

上記のwikiによれば、日本は、1036.4万人(2013年)→1341.3万人(2014年)→1973.7万人(2015年)ですが、メキシコは、2373.4万人(2013年)→2909.1万人(2014年→3209.3万人(2015年)です。

日本もランキングの順位を上げていますが、2014年にメキシコはついにトップ10入りを果たしました。

最新の統計では、日本の2016年の観光は2403.9万人で過去最高をマークしましたが、メキシコも3500万人を超えて過去最高になったそうですそして最新(2016年)の統計で、メキシコはトルコを抜いて世界8位に躍進することが確実視されています。

統計を見ると、増加率では日本に負けてますが、数では、日本が増やした観光客と同じ数の観光客数をメキシコも伸ばしているのです。

メキシコの人口は日本と略同じ

実はメキシコの人口は日本と略同じなのです。

異なるのは、メキシコは年々人口が増えているのに対して、日本が減っていっている
点ですが。。。

人口が略同じで、受け入れ外国観光客数は日本より1000万人多い国、それがメキシコなのです。

アメリカはメキシコに渡航警告を出しているが、関係なく客足は伸びてる

このようにメキシコは観光客数を増やしていますが、実は、メキシコへの最大の観光客を送り込んでいるアメリカでは、メキシコは危険だとして渡航警告を出しています。

ただ、メキシコへの観光客が最も多い、当地ユカタン半島のカンクン・リビエラマヤ地区は、比較的安全です。が、この地区でさえ、アメリカ人の友人の中には怖くて来れないという人が居ます。

たしかに、今年の頭に、リビエラマヤの観光中心都市のプライヤデルカルメンのナイトクラブで銃の乱射事件があり外国人5人が死亡するという事故がありました。

が、それにも関わらず、この地区へのアメリカからの観光客数は伸びているようです。

Mexico welcomed 35 million visitors last year, including a nine percent increase in foreign tourists arriving in the country.

そういえば、世界一の観光国フランスでもテロがありましたよね。

表記、デービッドアトキンソン氏著の新刊『世界一訪れたい日本のつくりかた』にもありましたが、実際には、こういった事件や政情不安定等の事情はあまり観光客には影響しないようです。

これは、日本でも地震や原発事故にも関わらずここ数年観光客数が爆発的に伸びている例からも見ても確かです。

プライヤ・デル・カルメンは、5つ星ホテルの数で東京を上回る世界有数の観光都市

また、これも『世界一訪れたい日本のつくりかた』にもありましたが、東京は世界の大都市の中では5つ星に代表される高級ホテルの数が少ない、という指摘があります。

東京の5つ星ホテルの数は18個、少ないと言っても、世界22位なのですが、実はその東京を上回る5つ星ホテル数、19個を誇るのが、当地プライヤ・デル・カルメンなのです。さらに、実際にはもっと多くの数の5つ星ホテルがある感じがします。

観光客を伸ばすのに、日本がメキシコのカンクン・リビエラマヤ地区から学べることはあるか?

プライヤ・デル・カルメンのターゲットは、ズバリ、「バケーションの家族やカップル客」です。

欧米では、バケーションをとって家族とゆっくりと過ごしたいというニーズがあり、それには、普段暮らしている土地を離れて数日から数週間リゾートにあるホテルやバケーションハウスで過ごすのが最適です。

確かに、当地にはマヤ文明の遺跡が点在しており、一般観光的な要素があるのは確かですが、恐らく、そういった要素は副次的なもので、日程のほとんどはホテル等でまったりと、朝からビーチでゴロゴロしながら食ったり飲んだりして過ごすというスタイルです。

いわゆる「リゾート」というやつです。

観光が要素ではありませんから、リピーターが狙えます。また、家族イベントですから沢山のお金を落としていきます。

私たちも、リビエラマヤのファンで、10回以上来てます。社員旅行でも来ています。

リビエラマヤの魅力は、なんといっても綺麗なビーチと、多彩なリゾートホテル、ドルがそのまま使える安心感、メキシコ料理のおいしさ、それに、現在のペソ安です。
プライヤデルカルメンの街は、繁華街とビーチの近さが売りで、世界広しと言えどもこのような組み合わせは希で、街づくりの上手さが感じられます(といっても、行政が先導しているとは思えませんが。。。)。

メキシコへのインバウンド観光客数は3500万人で、日本よりも1000万人程多いのですが、当地リビエラマヤの方が首都のメキシコシティよりも多いそうです。

こんなリビエラマヤから日本の観光が学べる点はあるのでしょうか?

リビエラマヤは、日本でいえば、沖縄地方

このような状況を日本に例えるなら、東京よりも沖縄地方に観光客が殺到している感じです。

なので、メキシコから日本が学べる点の1つは、沖縄や北海道などにある自然豊かなリゾートを欧米のバケーション客に売り込むことなのではないでしょうか。

日本に足りないのは欧米の観光客のようですし。。。。

日本人の中には「日本を分かってもらいたい」という気持ちが強く、そのため、日本文化、すなわち、カルチャーの側面を強く押し出しがちです。

また、まずは、東京、大阪、京都的な「都市」を念頭に置きがちです。

しかし、デービッドアトキンソン氏も書いているように、日本がこれから売り込むべきはその豊富な自然資源かと思います。

また、日本に足りないのは、富裕バケーション客を満足させる高級体験という点も賛成です。その点でも、リゾート開発はピッタリです。

沖縄は、世界有数のビーチや水質の綺麗さ、食事のおいしさ等、バケーション客を呼び込むのに十分な資質があると思います。

しかし、5つ星ホテルはたった4つしかなく、欧米客から見ると「泊まりたいホテルがない」状況だと思います。

沖縄にもっと5つ星ホテルを増やし、また、欧米からの直行便を増やすという案はないのでしょうか?

折しも、日本では統合型リゾート推進法が成立したようですが、この法案でいうリゾートは少し異なるようです。

次回は、プライヤデルカルメン地区の特徴や海外で日本を宣伝する方法についてまとめてみたいと思います。

それでは、今回はこの辺で!

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