浅草の「まるごとにっぽん」閉店、ブームとしての日本国内のクールジャパン人気はそろそろ終わり?

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皆さんこんにちは!

よく「政府の海外に対するクールジャパンの発信が最も成功しているのは海外ではなく日本国内」ということを聞きます。

日本国内で「日本ブーム」が起きているというのです。

確かに、東京には、各地の銘品を集めて販売するアンテナショップやポップアップショップが増えており、かなり人気のようです。

浅草「まるごとにっぽん」の閉店決定

しかし、先日、そのようなお店の代表格だった浅草の「まるごとにっぽん」が2020年11月で営業を終了するとの発表がありました。

2015年12月に開業した「まるごとにっぽん」は、全国各地の有名店や市町村のPRスペースがテナントとして入居する商業施設で、開業当初はメディアに取り上げられたこともあり、多くの来館者で賑わっていましたようです。しかし、その後は来館者数が徐々に減少したため、コスト削減により生き残りを目指したものの、厳しい環境が続いていることから、営業継続は困難と判断し今回の決定に至ったようです(運営企業の発表より)。

浅草発・地域応援の専門店、まるごとにっぽんの公式サイト兼オンラインショップです。日本全国各地のご当地商品に加え、オンライン限定商品も販売中。浅草店では47都道府県から厳選した約2,500点の産品が並び、角打ちコーナーでは日本酒・日本ワインを中心とした有料試飲もお楽しみいただけます。

私も、先日この施設に行ったばかりだったのでこの発表には驚きましたが、確かに関係者の方が、1階には人が入るが2階以上は閑古鳥が鳴いていると話していました。

営業終了は残念ですが、運営元は公共機関ではなく民間企業なので、勝機があると思えば参入し、無くなったと思えば撤退するのは当然のことです。

営業終了のタイミングは2020年の11月ですから、オリンピックが終了し、落ち着いたころを見計らってというのが透けて見えます。

これを悪いことと捉えるか、それとも、これからが本当のクールジャパンを推進するチャンスとみるか、人それぞれ捉え方は違うようです。

海外でのクールジャパン人気はどうか

日本では海外でのクールジャパンというとオタクとかポップカルチャーのように捉えられていますが、クールジャパンのことを海外で日本の文化を自分たちの文化に取り入れようとする動きであると解釈すると、特に「食」の分野においてかなり進んでいるように思います。

特に顕著なのはラーメンです。

フィラデルフィアでも、5年前には1店舗もなかったのが、今では10店舗は軽く超えると思います。

これは、グーグルトレンドで見ても顕著に分かります。

これからは本当のクールジャパンに焦点を合わせた活動をするべき時

上記のように世界の動きは、日本人気の上昇を確実に示していますが、これは日本国内の「各地の逸品」に価値を置くものとはかなり違います。そして、この世界の動きの方が普遍的なトレンドであるのは確かです。

しかし、寿司ブームを見てもわかるように、日本や日本人はこれを自己のソフトパワーやビジネスチャンスとして上手く活かせているとは思えません。日本にいる日本人にとって寿司やラーメンはあまりにも日常過ぎるので、今更、クールジャパンだ!と国内でプロモーションすることができないからです。

しかし、世界では、日本の普通の文化こそが受けています。

今後のクールジャパンのカギはこの辺りにあると思っています。

それではこの辺で。

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