日本の建国記念日とは全然意義が違う、アメリカの独立記念日とは。

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皆さんこんにちは!、

日本人はアメリカの独立記念日の盛大さに感心する

日本からアメリカに短期滞在中の日本人の方々は、アメリカの盛大に独立記念日を祝う習慣を見て、日本との違いに驚いたり、羨ましく思ったり、それぞれ、異なる想いを抱かれるようです。

たしかに、日本では、建国記念日のお祝いは少し控えめです。

日本では、過去に「天皇が作った国」に忠誠を誓った結果とんでもないことになったという認識があり、現在でも賛否両論で複雑なものがあります。

すなわち、日本では、建国記念日は、「国」の成り立ち、すなわち天皇(天照大御神)による「建国」を祝い、祖国やその文化を愛する気持ちを養うのがその意義であると考えているわけです。

なので、アメリカの祝賀ムードを見て、これでアメリカは祖国を愛する気持ちや、アメリカ人であることの誇りを大々的に養っているのだと思いがちです。

アメリカの独立記念日の意義は、「国」でなく、「人」にある

しかし、アメリカの独立記念日は、日本のとはちょっと違います。

色々な思いをもってアメリカにやって来た移民や外国人が自由や独立の喜びを噛みしめる日なのです。

古くはヨーロッパから宗教的迫害を逃れてこの地にたどり着いた清教徒、今では多くの国々から成功を求めて来たり、迫害を逃れてきた人達が、アメリカで今の自分や家族があることに感謝するのです。

そのフォーカスは、日本のように「国」ではなく、「人」にあるのです。

「外国人」も祝えるアメリカの独立記念日。そもそも、皆元は外国人?

祖国が外国である、それこそ外国人も、アメリカの独立記念日で、今、アメリカに居て、仕事や勉強等ができていることを感謝して祝う日なのです。

そもそも、アメリカ国民といったってネイティブインディアン以外は皆外国人です。そして、独立宣言をしたのは、その外国人だったわけです。

日本とは全然違いますよね。

ニューヨークなどの大都市に至っては、住民の40%が外国人であるとも言われています。そして、それらの外国人にとっても、アメリカの独立記念日は意味があるわけなのです。

2つの「愛国心」、「ナショナリズム」と「パトリオティズ
ム」の違いとは

日本については、最近よく「愛国心」が問題にされますが、それは、英語でいう「ナショナリズム」のことです。それに対して、こちらでは、愛国者、愛国心のことを「パトリオット」、「パトリオティズム」といいますが、こちらの方は良い意味でつかわれます。

「ナショナリズム」と「パトリオティズム」、両方とも日本語にすれば、愛国心ですが、意味は全く違います。前者は「国」への忠誠を意味するのに対して、後者は「その国の価値観」への忠誠を意味するのです。「国の価値観」とは、アメリカの場合、「自由と平等」ということになります。そして、その自由と平等は、国ではなく、神から与えられた普遍的なものという認識です。

アメリカは、そもそも外国人の集まりですから、「国」への忠誠で人をまとめるのは無理です。強制しても無駄です。

アメリカをまとめているのは、アメリカの持つ「価値観」であり、その価値観に共感した人たちが集まる国なのです。

なので、アメリカは、そのような共感できる価値観を作ることに力を注いでいるわけです。(最近、色々なことが起きすぎて失望して国を出ていく人もいますが、、、、)

独立記念日は、それこそ、その価値観を祝う日といっても過言ではないと思います。

どうでしょうか?

それでは今回はこの辺で!

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