皆さんこんにちは、今日はこれまで何度も書いていることですが、アメリカで起業することについて書いてみたいと思います。
日本国内の閉塞感から海外で起業したいという人は増えているわけですが、その第一の候補地である、世界最大市場、アメリカは、ご存知のように、最近、外国人労働者の受け入れ基準をかなり厳しくしています。
アメリカは景気が良く、労働者も足りていないわけですが、日本と異なり、スキルや仕事のない人にはビザを与えません。ここで、起業家のビザ取得は難しくなります。ベンチャー起業家の場合、実績のある「会社」と言う後ろ盾がないため、実際にスキルや十分な仕事量があっても、それを証明できないためです。
そこで、このブログでは、まずは、法人である会社だけをアメリカに作り、戦略的な方法で実績を上げた後に、必要であれば個人のビザをその企業でサポートするのが良いという考え方を提唱しました。
バーチャル移住というと変に聞こえるかもしれませんが、中身は、実際に起業家自身が米国に来る前に、戦略を持って十分に準備してリスクを減らせ、というものです。
最近、転売ビジネスをされているからメールを頂き、私の提唱している米国進出方法に興味があるとの連絡を頂きました。
私のアドバイスとしては、以下の3点です。
- 転売ビジネスから、独自ブランド品企画販売ビジネスへ移行すること。これは、かけた努力が販路や顧客吸引力等の知的財産として溜まっていくビジネス方法に方向転換する必要があるということで、企業がアメリカにちゃんと存在しているという証拠にもなります。
- 取得するビザの要件を満たすようにすべての活動を最適化すること。これは、どんなに売上を上げたとしても、方向性が違っていたら、全く無意味だということです。活動内容を後で価値あるものとしてちゃんと証明できるように積みあ上げていくことが重要です。このとき、くれぐれもご自身がアメリカで働いていると思われないようにすることに十分に気をつける必要があります。
- 米国の販売ビジネスツールを利用して米国ベースの販売体制を築くこと。効果的な販売チャネルとしては、アマゾンが一番使いやすいですが、アマゾンの倉庫を利用した自社サイト販売でも行けます。キックスターター等のクラウドファンディングプラットフォームを利用しても良いかもしれません。
そして、私が、最近特に効果的であると思っているのが、「発明品」の販売です。アメリカは、アイデア便利品大国で、価格が20ドル以下だと何でも直感で買ってしまう国民性があります。
日本人的なニッチな観点でアメリカ人のニーズを満たす商品を考えて、それをキックスターター等のクラウドファンディングサイトで売るのが効果的です。
すべての作業はオンラインで行なえます。ビジネスの成功には、必ずしも人が実際にその国にいる必要はありません。
これを逆に考えてしまうと、まさに本末転倒になってしまい、全てがうまく行きません。アメリカにやってきてからビジネスを開始しようとする人(出張ベースで頻繁にやってくることも含む)がいますが、最悪違法滞在として日本に送り返されます。これが起きてしまうと、ビジネスどころか観光でやってくることさえ難しいことになります。
アメリカに進出したいのであれば、「戦略」に基づいて、必要なこと(だけ)を時間をかけて着々と実行していくことが大切です。
それでは今回はこの辺で!