ノースカロライナ州のシャーロットに行ってきました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ノースカロライナ州のシャーロットと聞くと、日本人はアメリカのどこかの田舎都市だと思うかもしれないけど、アメリカでは有名なビジネス都市です。特に金融では、ニューヨークに次いで有名な町です。その他、製薬なども多く工場を置いており、生活レベルが非常に高い場所となっています。

玄関口であるシャーロット国際空港は、アメリカン航空のハブ空港であるため顧客数、発着数ともに全米上位となっています。

我々の顧客、すなわち特許を出すような学校や企業は、ノースカロライナ州ではリサーチトライアングルの方が有名ですが、大都市ということではシャーロットがノースカロライナ州の代表です。

この町は、同じアメリカン航空のハブ都市であるフィラデルフィアから飛行機で1時間半と近いところにありますが、気温ははるかに暖かく感じました。

今回も、この町にある取引先の特許・法律事務所を訪問しました。

1つ目の事務所はシティーセンター、2つ目の事務所は郊外にありました。

郊外にある事務所の特許弁護士とは、昼食をご一緒しました。この事務所は、2人の弁護士が大手の一般法律事務所から独立して立ち上げたもので、もう、設立して12年になるそうです。この2人の弁護士は、実は私と同じ歳、独立歴、プラクティス歴ともに私の方が長いですが、昔の話で盛り上がりました。

このブログを読んでいる方の中には、海外のpatent attorneyとどのような話をしたらよいのか分からないという方も多いと思いますので話の内容をちょっと詳しく書いてみたいと思います。

まず、全体的に、仕事の話はあまりしません。雑談です。

が、その雑談の中に、自分の経験とか興味とか、専門性がわかるようなうんちく話をちら、ちらと入れるのが一般的です。

今回、同い年だったので、タイプライタ―で印字してた時の話とか、Eメールが使われていなかった前の話とか、明細書を書いているときが一番幸せとか、どの国にいても、全く同じ内容の業務をやっているのだとということを通して、自分はどういう経験があるのかという話をしました。

実際、話がよく合います。特許法を含む知財法は、世界で一番国際化されている法律だからです。憲法や民法、刑法等は国によって全然違ったりしますが、発明はどの国でも発明です。発明行為は、どの国でも発明行為だからです。そして、それを守るための制度も大枠ではどの国でも一緒で、どの国でも審査は世界基準、すなわち、ある特許が保護の価値があるかの基準となる先行技術は、その国で発行されたもの、その国の言語で書かれたものに限らず、世界のどの国で発行されても、どの言語で発行されても先行技術となります。

それに書式も大体統一されています。

だから、Patent Attorneyは、どこの国であるか問わず、大体話があいます。

私が業務を始めたころ、日本が絶好調で、世界一、アメリカでも日本企業が特許出願総数の40%ぐらいを占めるなど、実質的に支配していた時期がありました。しかし、今では、日本の地位や相対的にも絶対的にも低下して、はっきり言って低迷しています。その代りに台頭してきたのが中国や韓国ですが、こういうこともよく話題になります。

最後に話題になるのが、家族のことです。アメリカ人は本当に家族が好きです。休日の話や趣味の話をして盛り上がれば、一緒に仕事したいと思わせることができます。

あと、アメリカで法律事務所訪問をしようと思う場合、レンタカーが必須になります(最近はUBER等便利がシステムができましたので必須とまではいかないかもしれませんが)。いずれにしても、郊外にある事務所も多く、そこに行くためには歩きでは無理で、また、効率よく回るにはタクシーよりもレンタカーが便利です。なので、国際免許を取得して携帯しておくといいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする