皆さん、こんにちは!
先日、日経の一面に
「日通とアマゾン、貨物集約で
安く輸出・中小企業向け」
という記事が掲載されました。
これは、経済産業省の主導する
[海外展開ハイウェイ」に基づく
事業で、日本から海外への、
個人や中小企業による、
いわゆる越境ECを支援する
という事業です。
これにより、日通の株価は大きく
上がったようです。
この記事の目次
日通とアマゾンの新事業は日米間の流通事情を大きく変える可能性がある
これは、日本から米国へにアイデア
商品を輸出している個人や中小企業に
とって結構大きなニュースです。
なぜなら、
これまで個人や中小企業にとっては
ビジネス目的での海外発送方法に
ベストと言える手段がなく、
不確定な納期と高額な配送料に
なやまされ続けてきたからです。
ただ、この記事には、
配送料がいくらぐらいになるか等
の詳しい情報がなく、
私が個人的に知っている
当地フィラデルフィアの
日通担当者も現時点で
何も知らされていないため、
少なくとも当面は、
現状の方法を継続する必要が
あります。
(少なくとも、現状のままでは日通
を使う選択肢はあまりないと個人的
には思います)
国際配送手段は納期と価格競争に非常に大きく影響する
大手企業のように、
一度に大量の商品を、
それも定期的・安定的に送れる
のであれば、かなり低費用で
送れると思いますが、
個人や中小企業の場合は、
そうもいきません。
例えば、折り紙の500枚パックは
1つ600gの重量があり、
20kg制限だと、
30個ちょっとしか
入りません。
例えば、20kg一箱の送料が
36000円(EMS:国際スピー
ド便)だとすると、
1個の送料は、なんと、
1200円にもなり、
アメリカ国内での発送料金を
考えると、
アメリカでの販売料金は20ドル以上
にしないと採算が取れない
ことになります。
いいかえれば、
商品の価格競争力は、
配送料で決まると言っても過言では
ないのです。
すなわち、
アマゾンを見てもらえばわかり
ますが、
500枚の折り紙パッケージは
大体14ドル前後で売られて
ますから、
20ドルでは絶対に勝ち目がない
のです。
これは、アマゾンの倉庫に納品して
アマゾンに配送してもらう場合(F
BA)の話ですが、
日本から個々に
発送する場合だとコストはもっと高
くなります。
私のスタジオでは現在、ヤマト運輸を利用しています。
アマゾン輸出に関するほとんどの書
籍やサイトでは、
信頼性等の理由からEMSを勧めて
いますが、
私は高すぎるので使っていません。
現在は色々試した結果、
私の米国スタジオを経由して
アマゾンのFBA倉庫に送る経路で、
国際区間はヤマトを使っています。
理由はEMSと遜色ない速さ
(東京からだと4-5日間ぐらい)で、
価格が1万円ぐらい違うからです。
20kgで26000円ぐらいです。
配送状態もグッドです。
個人でも問題なく使えます。
アメリカ国内ではUPSで、
配達完了までのトラッキングが
リアルタイムでできます。
日本から顧客に直接発送する場合
も使えると思いますが、
アマゾン倉庫発送(FBA)と比較
すると、
競争力に劣ることを覚悟する必要があ
ります。
アメリカに拠点のない個人の方なら、転送業者がお勧め
なお、上記ヤマトを使って配送方法
は、アメリカに転送拠点がある場合
にいいですが、拠点がない場合には、
転送業者を使う方法がお勧めです。
例えば、下記リンクの:
Trade Concierge発送代行サービス
は、キャンペーン中みたいで、
転送サービスも入って、嘘みたいな
価格で利用できます。
説明を見ると、副業の方、1か月
10箱未満の方、等を対象としてい
るみたいですから初心者でも十分
に相手にしてくれるようです。
アマゾンは、米国のFBA倉庫への直送を許していないから誰かに転送を頼む必要がある
何れにしても、米国アマゾンは、
カナダアマゾンと違って
米国の倉庫への直送は原則認め
ていません。
したがって、何れにしても誰かに
転送代行をしてもらう必要があります。
「海外展開ハイウェイ」に期待
しかし、
冒頭の日経の記事のようなサービスが
実現したとしたら、
その問題も解消されることになるので
しょうか。
日本政府が政策的に絡んでいる仕組み
みたいなので期待したいところでは
ありますが、、、、過去に裏切られた
経験もあるので、あまり期待せずに
進展を待ちたいと思います。