何故、シリコンバレーではなく、ニューヨークであるべきなのか?-「日本」をニューヨークで流行らせたい!

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皆さん、こんにちは!

私は、約7年前、タローズ折り紙スタジオを
、地元フィラデルフィアや東京ではなく、ニ
ューヨークのブリックリンにオープンさせま
した。

下の記事は2012年のニューヨークタイム
ズ紙の記事です。

An origami studio in Park Slope seeks to teach people of all ages how to master the traditional Japanese craft.

なぜ、ニューヨークだったのか?

今回は、なぜニューヨークでなければならな
いのか、について書きたいと思います。

なお、タイトルには、「なぜシリコンバレー
ではなく、」と着けましたが、ニューヨーク
を目立たたせるためだけです。。。すいませ
ん。

ニューヨークはグローバール市場の縮小版、
ニューヨークでの成功は世界での成功につな
がる

ニューヨークでなければならない理由を一言
でいうと、タローズ折り紙スタジオのビジョ
ンは折り紙ビジネスを世界で展開することで
あり、その可能性を試すにはニューヨークが
うってつけだったからです。

なぜなら、ニューヨークは世界の標準化市場
、すなわちグローバル市場の縮小版だからで
す。

ニューヨークは、人口の40%が元外国人(
移民)で、英語を標準言語とする都市として
は世界最大です。しかし、英語を母国語とす
る人の率は40%、地域によっては、20%
の人しか英語を話さず、英語が通じない地域
もあります。市内では170もの言語が話さ
れているという記事を読んだことがあります
。しかも、移民ではなく、長期・短期・違法
滞在の外国人を含めると、外国人率はもっと
上がるでしょう。

したがって、ニューヨークは、そのままで「
世界」であり、ここで成功した商材はそのま
ま彼らの母国でも通用する可能性があるので
す。

ニューヨークで流行るということは、世界の
人に受け入れられるということに等しいので
す。だから流行の情報発信地となり、流行の
発祥地となるのでしょう。

ニューヨークにいる外国人は、自分の文化を
保ちながらグローバル市場に向いて仕事をし
ている

毎週のようにニューヨークに行って感じるの
は、彼ら外国人は母国のアイデンティーを強
烈に保ちながらも、母国に頼ることなく普通
に生きるために仕事をしているということ
す。すなわち、彼らは母国の経済とは完全に
独立しているのです。

例えば、特許法律事務所を訪問しても、ロシ
ア人やパキスタン人系の事務所が、なまりの
強い英語で平気にアメリカ人を相手にアメリ
カ特許事務所として仕事をしています。ある
事務所では、全員がターバンをしており、全
員がキッパ(ユダヤ人)をかぶっていました
。それでも、「アメリカの特許法律事務所」
なんです。

一方で、世界のどこの国の出身の人もニュー
ヨークに行くと母国を感じるという話があり
ます。

私たち日本人も同じ。ニューヨークに行けば
まともな日本食がある、雑誌がある、居酒屋
も、カラオケもある。ニューヨークは外国で
はなく、少なくとも自分たちの住んでいる場
所よりは母国に近いという感覚です。ニュー
ヨークがあれば、しばらく母国に帰らなくて
もいいと思えるわけです。

日本にいる日本人や短期滞在の日本人の中に
は嫌アメリカの人も多いけど、アメリカは実
は「単一のアメリカ人」から構成されている
のではなく、「超多民族合衆国」と捕らえるべ
だと思う。ニューヨークはその典型的な場
所なのです。

その意味で、最も「アメリカ」であり、同時
に「アメリカ」でない場所です。

だから、ニューヨークで流行ったものは、世
界標準化商品として、少なくとも、どこでも
受け入れられ、流行るのです。

世界に出ていくのに日本を捨てる必要はあり
ません

このように、アメリカの外国人には2つのア
イデンティティ、すなわちローカル(母国)
とグローバル(アメリカ)、を保つことが許
されます。

すなわち、世界に出て行くのに、日本を捨て
る必要はありません。

日本を見捨てるということでもありません。
その逆で、より日本の文化を主張すればよい
のです。その結果、ニューヨークで受け入れ
られれば、日本を含め世界のどこに行っても
通用する、世界標準になるのです。

「日本」を、是非ともニューヨークで流行ら
せたい、というのが私の目標です。

それでは今回はこの辺で!

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