ボストンで行われた国際商標協会(INTA)2019総会に出ました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

皆さんこんにちは、今年も、商標やブランドに関する有用な情報を得るため、INTAの総会に出席しました。

今回はボストンで、私たちの本拠地フィラデルフィアと同じ東海岸なので楽です。

といっても、車で6時間、、、、。

商標担当の米国弁護士、大澤さんと手分けして30分毎に出来る限り多くのクライアントと会います。

1日目

2日目

ブースに来てくれた中国、台湾の代理人と記念撮影

会議の後は、ボストン、ということで、クインシー地区の人気店に来てシーフードを頂きました。激混みでした!

3日目

クライアントの中国弁理士さんたちと。中国からの依頼が増えてます。

最終日、無事終了、フィラデルフィアに帰着しました!

今回のINTAの感想

私が初めてINTAに参加したのは20年以上前の1997年です。

そのころは、日本が世界の知財を支配していた時期で、アメリカ特許庁に出願される特許の実に3分の1が日本企業(ほとんど大企業ですが)によってなされていた時期です。東芝や日立等が1年間に2万件に迫る特許出願を出していた時期です。

当時のINTAでは日本人の参加者は大人気で、日本人だと分かると話しかけられてまともに歩き回ることもできないので名札を隠すなどしていたように思います。まさにチヤホヤされていていました。

しかしそれから20年後、当時の人気は面影さえなく、まさに見向きもされなくなったと言っても過言ではない状態になってしまったように思います。

それには2つの理由があると思います。

1つはアメリカにおける日本企業の出願件数が相対的に低下してしまったこと。

もう1つは海外から見て日本市場の魅力が低下し、出願対象国として選ばれなくなってしまったこと。

すなわち、出願元としても出願先としても存在感が無くなってしまったわけです。

INTAには世界中から1万人を超える商標及び特許の弁理士、弁護士が集まります。この会議に出続けていると、知財における日本の地位が分かります。

さて、かつて知財立国と呼ばれた日本ですが、このような状況の下でどの方向に進んでいくべきであるのか、興味あるところです。

人と違って企業は国を自由に選べます。勝ち馬に乗ることが常に求められるのがビジネスの世界です。世界の企業に選ばれなくなった日本に、日本企業がいつまでも居るのか。また、本社だけは日本にあったとしても、日本飛ばしということも有り得ると思います。

興味深いところです。

それでは今回はこの辺で!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする