「KIMONO.com」がキムカーダシアンの新ブランドの所有となっていることについて

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

皆さんこんにちは!

KIMONOの米国商標出願が今問題となっていますが、それに関連し、一般トップレベルドメインである「KIMONO.com」がキムカーダシアンの新ブランドの所有となっている件を懸念されている方が多くいらっしゃいます。

確かに上記ドメインをブラウザに打ち込むと、彼女の新ブランドのページが表示されます。

商標登録と違って、ドメイン登録には審査もなく、かつ正当な理由がない限り取消されないので、商標以上に問題だと思っている方もいらっしゃるようです。

多くの日本文化に関する単語を使ったトップドメインはお金さえ払えば手に入れることができるという事実

私がこのページを見て最初に思ったのは、キムカーダシアン側はかなりお金をかけてきてるなということでした。

というのは、多くの日本文化に関する単語を使ったトップドメインはほとんどブローカーによって押さえられていてお金さえ払えば手に入れることができるのが常識だからです。

日本文化といえば、まず思いつくのはSushiだと思いますが、sushi.comにアクセスすると、明らかにブローカーのダミーページであり、買うことができることがすぐわかります。

また、ネットにはドメインや商標のオークションサイトがあふれています。

そして、一般に単語がジェネリックであり、検索回数の多い単語であればあるほど値段が高くなります。

今回のKimono.comについても過去のWHOIS(ドメイン所有者情報)を特殊なツールを使って調べてみると、2000年になる前から誰かによって取られていて(最初は日本人みたいですが)、途中のどこかのタイミングでブローカーの手に渡ったことは明らかです。

私たちの調査によれば、このドメインがキムカダーシアンのブランドに移転されたのはごく最近のようです。

また、ドメインではないですが、主要なSNSでも彼女のブランドはKIMONOを上手く抑えています。

インスタ↓

↓フェイスブック

Twitter↓

KIMONO.comはドメインの不正登録にあたるのか?

多くの方の質問は「KIMONO.comはドメインの不正登録にあたるのか?」そして、もしそうでないとしても何とか使用をやめさせられないか?というものだと思います。

まず前者の質問に関しては、他人のドメインを取消すためには、どこの国でも他人の営業上の利益を不当に害するものに該当することが条件になっています。言い換えると、著名なブランドへのただ乗りや他人の登録商標の侵害にあたる場合でなければ略取消すことはできません。したがって、法律的に対抗するのは難しいということになります。

もしどうしても何とかしたいのなら、キム側がお金でドメインを購入したようにビジネス的に交渉するか、あるいは、署名などを集めて感情に訴えて対抗するしかないということになります。

しかし、このKIMONO.comドメイン、今のSushi.comと同じように、数年前までは誰でもお金を出せば手に入れることができたのですから、今になって文句をいうのは、なにを今更という感じは否めません。

日本人にとって大切な文化、思いつくだけでもOrigami, Bonsai, Haiku,,,等色々ありますが、一般トップドメインだけでなく、他のドメインでも、すでに誰かの所有となっています。

まとめると、キムカダーシアンのブランド戦略は良く練られ準備され実行されており、かなりお金もかかっているという印象です。単なる思い付きではないことは明らかです。

キムカダーシアン騒動は、日本文化ブランドの重要性について真剣に考えるチャンスかもしれませんね。

今回はこの辺で!

皆さんこんにちは! 日本の方々よりキム・カーダシアンのKimono商標問題、いったいどうなるの?というご質問を

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする