長期にわたって話し合いがなされてきたヨーロッパ特許(Unitary Patent / EU Patent)の誕生がとうとう欧州特許庁より発表されました。
Unitary Patentの取得が可能になる具体的な期日は今正式には発表されていませんが、2014年の始め頃と予想されています。
これまで欧州で許可がされた特許は、そのまま権利行使をすることはできず、権利化を希望する国ごとにバリデーションの手続をする必要がありました。バリデーション後においても、各国に対して年金を納付する必要がありました。
あらたに誕生するUnitary Patentにおいては、許可通知受領後のバリデーションとしてこれまでの各国でのバリデーションに加え、Unitary Patent(25加盟国)としてバリデーションをする選択肢が与えられます。
審査に関しては、これまでの欧州出願と変わることはない模様です。
この歴史的な一歩の背景には昨今の不安定な経済状況があり、これに対する打開策の1つとしてイノベーションの促進とその補助としての制度の簡素化が図られたものであると発表されています。
より詳細な情報は、欧州特許庁のサイト(こちら)からご覧いただけます。