【米国】USPTOが2010年仮実績報告を発表ました

2010年11月16日付で、米国特許商標庁(USPTO)が2010年度の仮実績報告を発表しました。
報告書の冒頭に特許長官Kappos氏のメッセージでは、イノベーションと経済に対する彼の思い入れが読み取れます。また、その後のレポート各所においても、USPTOがタイムリーな審査とその経済への影響に焦点を置いた対策をしてきた様子が伝わってきます。確かに今年USPTOは、グリーン関連特許に優先的扱いを与えました。このような政策の中に、米国の経済の動きが見受けられます。また、失業率との関係として、USPTOが雇用を生み出すエージェンシーとして貢献しようとしている様子もこの報告書に現れています。
審査に関しての実績としては、残念ながら最初の拒絶が出されるまでの期間、登録までの期間、ともにターゲットには達する事ができなかった模様です。2009年の結果と比べると、最初のオフィスアクションが出されるまでの期間に関しては、0.1ヶ月短縮されましたが、登録までの期間に関しては0.7ヶ月延びてしまっています。、出願件数は2009年と比べて4.7%伸びた509,367件と発表されています
商標に関しては、2009年と比べ最初のアクションを受けるまでの期間は0.3ヶ月延びていますが、登録までの期間が0.7ヶ月短縮されています。
また、USPTOの歳入に関するセクションでは、USPTOが昨年に比べて9.1%歳入を延ばしている数字も発表されています。($2,101.7 million (約1750億円)の歳出
正式な報告は年明けに発表されますが、ご興味のある方はこちらをご覧ください。

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